2009年07月08日

『栽培学批判序説』『野菜で老いを美しく―水と生命の健康学』

栽培学批判序説
野菜で老いを美しく―水と生命の健康学 (健康双書)

『本物の野菜つくり その見方・考え方』『野菜の生育―本物の姿を知る』の著者・藤井平司氏の本。

内容のそれぞれは素晴らしく、勉強になり、共感するところが多いのだが、正直読みにくくて苦労した(汗)。それでももう数冊藤井氏の本を借りる予定。

覚書
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2009年06月19日

『雑草の逆襲』

雑草の逆襲―除草剤のもとで生き抜く雑草の話 (日本雑草学会ブックレット)

これもたまたま図書館で見かけて手にとった本。今春借りた畑に、播種しても枯れ続け、雑草も生えない場所があったので、惹かれるタイトルではあった。内容はかなり専門的で難解に見えたが、注釈などもあるので、理解しようという気があれば、それほど難しくないと思う。全部を理解はできなくても、何となくわかった気になったり(汗)

除草剤が蒔かれているような道端でも生きている抵抗性と思われる雑草なら、私の畑の除草剤がまかれている疑いのある場所でも生き残る可能性が高いはず。試してみたいなぁ。

もう一つ気になった記述。手取り除草が本格的に始まったのは江戸時代に入ってからのようだ、とさらっと書かれているが、それまでは除草してなかったということか?
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『柿渋クラフト』

柿渋クラフト―柿渋染めの技法

松本クラフトフェアで少量の柿渋液を購入し、晴れたら手紡ぎの糸を染めようと思っていた頃、図書館で見かけて手に取った。ちょうど他に読む本がなかったので借りてみたが、なかなか面白く、初めて知ったこともいくつかあった。

たとえば糊と混合させて接着効果を高める使い方や、紙子という柿渋を塗った紙の着物のこと。また、柿渋の作り方が簡単そうに書いてある(汗)。
今年もやっとこうかな…
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2009年06月05日

『緑肥を使いこなす』

緑肥を使いこなす―上手な選び方・使い方

棉栽培用に借りた畑がどうしようもない痩せ地だと判明して、でもどうにかしたいと借りてみた。もともと耕起目的にライ麦やセンチュウ予防にアフリカンマリーゴールドなどを育てて、多少実践もしていた。でもこの本はもっと本格的で専門的。

なかでも気に入ったのは、根量の多さと土壌微生物に関する項(p27)。
「根から放出された多糖類を主体とする有機物が根圏の近くに生息する微生物群のエサとなり、逆に微生物は土壌中の有機物を分解、ビタミンやホルモンを生成し〜略〜」堆肥などの有機物を投入し続けるより、有機物を生産してくれる植物を植えておくほうが無駄が無いということだ。

他覚書。

作物に着生する有用菌で有名な空中窒素を固定する根粒菌と、リン酸の有効利用ができる菌根菌。菌根菌はひまわり・とうもろこし等のイネ科、
クローバーなどのマメ科にも着生するが、甜菜やキカラシ、ソバには着生しない。

根量が多いコムギなどのほうが多種類の微生物が認められ、微生物相は多様なほどよい。

畝幅が60cm以上だとエンバク(ヘイオーツ)の根圏から離れる。

イネ科は出穂するとすき込み後の肥効が落ちる。

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『悼む人』

悼む人

普段こうした現代文学は読まないが、去年テレビの書評コーナーで紹介されていて、何となく記憶に残っていた。図書館の順番待ちをする気にはならなかったが、半月ほど前に知人に借りて読む機会を得た。

細かい設定や展開に違和感を感じることはあったが、半月経ってすっかり忘れている(汗)今思い返してみると、読んだ時間はまったく無駄というほどではなかったという感じ。死を待つ母を描く場面は複雑だったけど。

身近な人の死を体験していない人にとっても想像力を働かせるきっかけぐらいにはなると思う。
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2009年05月17日

草木染・山崎青樹氏の本3冊

草木染・木綿の染色 (新技法シリーズ 127)
木綿染の基本―草木染技法全書〈3〉
草木染・糸染の基本 改訂新版 (新技法シリーズ 130)

草木染関連の本は以前にも数冊(記事1,2,3)借りているのだが、こちらはより専門的な雰囲気の本。上から2冊の本は旧版と新版の関係。新では、旧で使用しないと書かれていたいつくかの媒染剤が削除され、若葉色の染め方が追加されているようだ。

木綿染めの教科書的本が欲しかったので、マーケットプレイスで旧版を購入し、書き込みすることにした。今は更に図鑑が欲しいと、同著者の
続・続 草木染 染料植物図鑑を検討中だが、シリーズで揃えるのは難しい価格です(汗)
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『知的生産の技術』

知的生産の技術 (岩波新書)

たまっている書類やモノをどうにかしなきゃ〜!と強く思える本だった。我が家もそろそろ精神衛生上良くなくなる限界のところに近づいているのだ(汗)

タイプライターについてのくだりでは、ワープロの普及した現在の意見も聞いてみたいと思った。連想漢字入力の経験者としては、「変換」が面倒。ヘンな変換されると、何を書こうとしていたかが判らなくなる。
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2009年04月23日

大学科目『日本語表現法』の補完として読んだ本3冊

日本語の作文技術 (朝日文庫)
頭がいい人の文章の書き方 (イラスト図解版)
伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

図書館で借りる際にも、事前にネットで下調べし、内容が薄っぺらかったり、似かよっていたりしないように気をつけている。大量にある作文指南本のなかから選んだこの三冊は、うまく絞れたほうだと思う。

最初に読んだ『日本語の作文技術』と『頭がいい人の〜』は多少かぶる部分もある。それでも前者はより深く、その考え方から解説していて、余分なところは斜め読みしてしまうくらい(汗)情報量は多い。後者は「イラスト図解版」なだけあって、見やすく読みやすく簡潔。基本をおさえていてこの価格なら買って手元に置いてもよいなと思ったほど。

『伝わる・揺さぶる〜』はより考え方や伝えるための思考について説明されていて、具体例などはとても面白かった。覚書して読み返したい点もいくつかあった。

以下覚書
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2009年04月10日

『真の独立への道』『ガンジーを継いで』

真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)
ガンディーを継いで―非暴力・不服従の系譜 (NHKスペシャル 家族の肖像)

『真の独立への道』はガンジーによる思想書。久しぶりにこういう類の本を読んだ。同意できること、理解できること、できないこと等、それ相応にあった。 

『ガンジーを継いで』はガンジーと子孫の関わり、彼らの足跡を追った本。感銘を受けたエピソードが二つあった。一つはガンジーの息子マニラールは、その子アルンがうそをついた時に、自分の育て方に問題があったとして自身が試練に臨んでいたシーン。もう一つは、その孫アルンが小さくなった鉛筆を捨ててしまった時、ガンジーが探させるところ。何とか探して戻ったアルンに、多くの天然資源を消費しているものを捨てるということは、自然に対する暴力であり、必要以上にものを買うことはどこかの誰かからそれらを奪っている、すなわち人類に対する暴力なのだと語りかけていた。
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2009年03月14日

『ガンジー・自立の思想』

ガンジー・自立の思想―自分の手で紡ぐ未来

綿に関する本を読み漁っていれば避けては通れないと思っていた本。抽象的な哲学や精神・思想論などは読みたくなかったので、後回しになっていた。

この本は、冷めた言い方をすれば編者が都合のいいようにガンジーの主張を寄せ集めたものなのかもしれない。でもガンジーの糸紡ぎ・手織りとの関わり部分だけを知りたい私には都合がよかったし読みやすかった。これをきっかけに数冊、ガンジーの本を借りる予定。

綿に関連する経済的な面から、失業やワークシェアリングといった今まさに問題になっている話題について、既に、具体的に示唆があり、今この時期に読めた偶然にやや感動。以下引用。

P105 人手があまりにも少ないうえに、やらねばならない仕事が大量にある場合には、機械化もよいことです。インドのようにその仕事のために必要とされる以上の人手がすでにある場合には、機械化は罪悪です。

P105 工場労働者は村で同じ仕事をしている少なくとも十人分の仕事を一人で行っている―略―この工場労働者は仲間の村人十人を犠牲にして、自分がした以上のものを得ているのです

P93 三億人の代わりに三万人の労働でこの国が必要とするものを全て生産できたとしましょう。三億人が失業し、怠惰な人間になってしまうことがないのであれば、異議を唱えることもありません。
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『木綿以前のこと』『綿づくり民俗史』

木綿以前の事 (岩波文庫)
綿づくり民俗史 (1982年) (青蛙選書〈61〉)

初の柳田國男本。小中の教科書でも何か読んだかもしれないけど。綿つながりで手を出したのだが、麻や苧についても大して触れていない。それに何となくこの、事実と憶測の判別しにくい文章が私の好みに合わず…。ぱらぱらと斜め読み飛ばし読み。「木綿以前のこと」以外では「寡婦と農業」に書かれていた、農業に関する労力の一時的需要などの問題については興味深く読めた。

『綿づくり民俗史』は布団屋さんが書かれた本なので、紡ぐ話はそれほどない。前半の棉栽培について記された部分に、「小麦は根を張るもの故、棉のため害あり。前期の作物は、裸麦を以って第一とす。」とあり、以前読んだ『棉・麻栽培法』にあった記述とほぼ同じ。裸麦も手元にあるけど、蒔くにはもう遅いかも。来年の話だな。とりあえず今は5月に棉を蒔ける畑を見つけたい!
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2009年02月28日

『はじめての綿づくり』

はじめての綿づくり

綿栽培については基本的な事柄の記述のみで、教科書的。各地での栽培日誌では、それぞれの工夫などもあったが特にぴんとくるものはなかった。なかには近辺の地名も登場しているので、今も続けて栽培しているかどうかネットで調べてみたが見つからず残念。
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『やまずめぐる』『きものという農業』

やまずめぐる―30年の農的生活を通して
きものという農業―大地からきものを作る人たち

『やまずめぐる』は以前からいつか読もうとブックマークしていた本。なかなかその気が起きなかったが、綿関係の本を漁っていたらこの著者が渡良瀬で綿に関わる活動していると繋がって、ようやく読了。内容は、エッセイ、というかこれまでの歩みというか。うーん、嫌いじゃないだけに暇だったら読んでもいいという感じではあるけど、特に書き残すほどのものはなかった。まあ、藤井平司氏の話が語られていたのは嬉しかったな。いかにも再生紙って感じで余白も少ないのも素晴らしい(汗)

『きものという農業』は一転、カラーで余白たっぷりすぐ読み終わりそう、などと思いつつ読み始めた。しかしこれがなかなか下段の解説が詳しくて面白くて、まだ皇室と養蚕の関係など知らない情報も多く、読み応えのある一冊だった。以下覚書。

・むかし麻で作られたものが石油繊維に取って代わっている(今年の夏は麻繊維を紡いで蚊帳と帽子を編むつもり)。
・麻は農薬を必要とせず、農薬で弱った土地に三年植え続ければ、よく肥えた土へと復活するらしい。多くの国で栽培しているのに日本だけ禁止、そして米国から輸入するのはヘン!だそうで。
・紅花の紅は肌に直接つけると毛細血管を刺激し、血流をよくするとか。とげのある紅花の茎はねずみ除けに、種ガラはもぐら除けになる。種を探したら生花向け観賞用のとげ無しより有刺の方が染料向きらしい。入手先情報求む!
・草木染めで保存して使うのは、根・花・実が多く、幹材・樹皮・葉は植物の育成時に染めると生き生きとした色になる。
・高価な結城紬でもよそゆきにはならないのは、柄や色のためではなく、地機で織っているため…へぇええ、そんなことで。
・二十四節気に従うと着物の衣替えもそこそこ落ち着くと著者。調べてみると農作業の計画を立てるにもよさそう。
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2009年02月20日

綿をよりよく知るために読んだ本2冊

もめんのおいたち―綿畑から家庭へ (1976年)
棉・麻栽培法 (1951年) (新農業全書〈第8冊〉)

『もめんのおいたち』は現代の綿栽培、製糸、製綿、製品についての本。糸の分類や工場の機械の説明など、何となく教科書みたいな印象。つい先日のテレビ東京「トコトンハテナ」で綿を特集していた。棉は収穫しやすいようにと直前に葉を薬品で枯らすというのは知っていたが、放送では「落葉剤」と言っていて、この本では「葉おとし」と称している。枯葉剤とどう違うのか。番組内で薬品散布後2,3日は立ち入り禁止になるほど強いと言ってたような。番組ページのバックナンバーにリンクしたけど、この薬品のことは載っていない。

『棉・麻栽培法』は久々に見る黄ばんだ紙の古い本。なんと昭和24年発刊。旧字体なんてもんじゃなく、パソコンでは表示できないような漢字が半分は占めているような気がする。アマゾンにリンクがあったけど、もちろん在庫無し。都立中央図書館から取り寄せてもらった。

棉栽培については試験場での実験結果などと合わせてかなり詳しく記載されている。しっかり記録して栽培に備えようと思う。が、その前に畑を探しています(汗)50uぐらいでいいので、東京北西部、埼玉南西部で借りられる畑情報があったら教えて下さいm(_ _)m
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『木綿口伝』

木綿口伝 (ものと人間の文化史)

棉栽培・綿・木綿についてもっと知りたくて借りた本のうちの1冊。
「ものと人間の文化史」シリーズは興味深いタイトルが多いが、ページ数も多く字も小さめ、結構読み応えがあるというのは以前借りた本から知っていた。今回もなかなか読み進められそうにないと予想していたが、『木綿口伝』では別の意味で苦労した。まさか電車の中で涙を見せるわけにもいかず必死でこらえること数回。特に著者の父親の話では一旦読書を放棄、先の章に進んだ。口絵の野良着写真だけでもぐっとくる。あまりに美化が過ぎるような気もしないでもないが、過去の真実は判らない。この本では棉を育て糸にして布にして…という過程のなかには、涙無しには語れないような物語があると述べられている。

私は母の影響で小中学生の頃にも編物をしていたが、毛糸がもつれると、解こうとしばらく挑戦した後、結局切ってしまっていた。それがここ数年はしっかりと解くことが出来るようになった。落ち着いて、力任せに引っ張らず、よく見て焦らず取り組めば必ず解けることが判っているからだと思う。最近昔の自分との違いに気がついて、成長したなと自己認識(汗)していたところ、『木綿口伝』に似たような記述があった。反物用の糸と私の毛糸では解く難しさは全く異なるが、意味するところは同じだと思う。糸は真直なものである。

また、糸を紡いでいると、途中切れてしまったり、ほんの数センチがあぶれてしまうことがあるのだが、それをなかなか捨てられない。また織りに入ると経糸の数センチが残ってしまったり。昔の人はそれも結んで繋いで丸めて保存し、たまったらヨコ糸に織っていたとのこと。素晴らしい。裂き織りの糸版だ。結び織りといって縁起のいい織物といわれたそうな。

その他覚書。藤布は茨よけに最適/一日に綿糸に紡ぐ量約170g、一反分に4、5日かかる/藍の紺色の中に草木染めの赤、紫、茶、鼠色を配す/ぜんまい織り

綿に興味のない人も読み物として楽しめる本だと思う。
posted by mayumi at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする